その銘柄、6つの手法から見ると答えが割れます。
このツールが何をしているか
判定してから見せるのでは遅いので、先に全部出します。
あなたが入力した数字を、6つの投資手法それぞれの条件に当てはめて、 満たす/満たさない を並べます。そのうえで、手法どうしで答えが割れたときに その割れ方が何を意味するかを表示します。
やっていないこと: 株価・財務データの自動取得、AIによる文章生成、将来の株価の推計、 「買い」「売り」の示唆、実在企業のデータの内蔵。
5つの決めごと
東証の財務データを無料で安定して取り続けられる経路がありません。取得に失敗して別の期の数字を読んでいても、 画面には「それらしい○×」が並ぶだけで、見ている側には間違いに気づく手がかりがありません。 手で入れた数字なら、少なくともどの期の数字かをご自身が知っています。その代わり入力の手間は、 貼り付け支援(数値候補をタップで入れる)で減らしています。どの欄に入れるかは自動で決めません。
出典に数値が無いところに、こちらが数値を作りません。作った瞬間、それは「バフェット流」ではなく 「このツールが作った基準」になります。やむを得ず読み替えた条件には、必ず但し書きを付けて画面に出しています (下の一覧の「但し書き」)。
未入力・未回答は「判定できない」として数えるだけで、不合格にしません。 欠けたデータを不合格として扱う判定器は、自信のある間違いを量産します。 その代わり、何条件で判定した結果なのかを必ず画面に出します。
テンプルトン流と邱永漢流は、出典が質的な原則で、判定に使える数値基準がありません。 6手法そろえるために数字をでっち上げるより、「この手法は自動判定できません」と書くほうが手法に忠実です。 この2つは、原則をそのまま自分に問う形にしてあります。
だから、メアリー・バフェットの本にある「期待収益率」(将来のEPSからn年後の株価を出して年率換算する)は 収録していません。あれは前提の置き方で答えがいくらでも動きます。
◎○△×の線引き
◎○△×は出典のどこにも書かれていません。表示のために当ツールが置いた線です。
判定できた条件のうち、満たした条件の割合で付けています。 ◎ = 100% / ○ = 70%以上 / △ = 40%以上 / × = それ未満。
6手法・全条件
数字で判定するのは 4 手法。残り2手法は自己回答のみです。
| 条件 | 基準 | 判定 |
|---|---|---|
| ① 企業の適切な規模 | 売上高 1,000億円以上 | 数字から |
| ②-a 十分に強固な財務状態(流動比率) | 流動比率 200%以上 | 数字から |
| ②-b 十分に強固な財務状態(負債) | 自己資本比率 50%以上 | 数字から |
| ③ 収益の安定性 | 過去10年、最終赤字の年が無いこと | 数字から |
| ④ 配当支払いの継続 | 20年以上、配当が途切れていないこと | 数字から |
| ⑤ 利益の成長 | 直近のEPSが10年前の1.33倍以上 | 数字から |
| ⑥ 妥当な株価収益率 | PER 15倍以下 | 数字から |
| ⑦ 妥当な株価純資産倍率 | PBR 1.5倍以下(PER×PBR が 22.5 以下なら可とする、も原書の条件) | 数字から |
- ① 企業の適切な規模: 原書は「年商1億ドル以上」(1970年代の米国)。現在の日本株にそのままは当てられないので、当ツールが売上高1,000億円と読み替えています。この数字は原書のものではありません。
- ②-b 十分に強固な財務状態(負債): 原書の条件は「長期負債が純運転資本(流動資産−流動負債)を超えないこと」です。純運転資本は四季報の主要指標だけでは出せず、貸借対照表を開く必要があるため、当ツールは自己資本比率50%を代替として置いています。原書の条件そのものではありません。
- ④ 配当支払いの継続: 原書どおりの20年で判定しています。日本の上場企業でこれを満たす会社は多くありません。参考として10年到達も画面に出します。
| 条件 | 基準 | 判定 |
|---|---|---|
| ① 高いROEが続いているか | ROE 15%以上 | 数字から |
| ② 利益が一貫して増えているか | 過去5期で減益の期が1回以下 | 数字から |
| ③ 借金が少ないか | 有利子負債が、当期純利益の4年分以内で返せる水準 | 数字から |
| ④ 同業他社より利益率が高いか | 同じ業種の他社と比べて営業利益率が高いこと | 自分で答える |
| ⑤ 消費者独占力があるか | ブランド・立地・仕組みなどで、他社が同じことをやりにくい状態にあること | 自分で答える |
| ⑥ 価格決定力があるか | コストが上がったとき、客を失わずに値上げできること | 自分で答える |
| ⑦ 事業を自分が理解できるか | 何で儲けている会社なのかを自分の言葉で説明できること | 自分で答える |
- ① 高いROEが続いているか: 5期平均のROEを入力していれば、直近と5期平均の両方を表示します(1期だけ高いROEと、5期続く高いROEは意味が違うため)。判定は直近のROEで行います。
- ② 利益が一貫して増えているか: 原書は「一貫して増加している」という書き方で、何回までなら許すという数字は示していません。当ツールは判定のために「1回以下」を置いています。この1回という数字は原書のものではありません。
- ④ 同業他社より利益率が高いか: 当ツールは業種ごとの平均値を持っていません(業種の区切り方でも年度でも変わり、持てば必ず古くなるため)。だからここは自分で調べて答える条件にしています。入力した営業利益率は参考として表示します。
| 条件 | 基準 | 判定 |
|---|---|---|
| ① PEGレシオが1.0以下 | PER ÷ EPSの年平均成長率(%) が 1.0 以下 | 数字から |
| ② 成長率が高すぎず低すぎず | EPSの年平均成長率が 20%以上 50%未満 | 数字から |
| ③ 借金が少ないか | 自己資本比率 75%以上 | 数字から |
| ④ この会社は6分類のどれか | 低成長株・優良株・急成長株・市況関連株・資産株・業績回復株のどれかに分ける | 自分で答える |
| ⑤ 事業を一言で説明できるか | 何をしている会社かを、絵に描けるくらい単純に説明できること | 自分で答える |
| ⑥ まだ注目されていないか | 機関投資家の保有が少なく、アナリストがあまり取り上げていないこと | 自分で答える |
- ① PEGレシオが1.0以下: 成長率が0以下のときPEGは計算しません(分母が負だと符号が反転して、それらしい数字が出てしまうため)。
- ③ 借金が少ないか: 原書が挙げている「普通のバランスシート」の水準をそのまま置いています。日本の上場企業でこれを満たす会社は多くありません。低いからといって危ないという意味ではなく、原書の目安に届いていない、という意味です。
- ④ この会社は6分類のどれか: 分類そのものに○×はありません。回答すると「判定した条件」に数えますが、選んだこと自体を合格として扱っています(分類を決めることが原書の最初の手順のため)。
| 条件 | 基準 | 判定 |
|---|---|---|
| C 当期四半期の増益 | 直近四半期のEPSが前年同期比 +25%以上 | 数字から |
| A 年間の増益率 | 過去3〜5年のEPS年平均成長率が 25%以上 | 数字から |
| N 新高値圏にあるか | 株価が52週高値の 90%以上の位置にあること | 数字から |
| N 新製品・新経営陣・新しい状況があるか | 新製品、経営陣の交代、業界の新しい状況など、変化のきっかけがあること | 自分で答える |
| S 需要と供給(発行済株式数) | 発行済株式数が少ないほうが、株価は動きやすい | 判定しない |
| L 主導株か、出遅れ株か | その業種の中で、値動きが強い上位の銘柄を買う(RSレーティング80以上) | 判定しない |
| I 機関投資家による保有 | 質の良い機関投資家が買い始めていること(ただし保有が多すぎるのは逆に不利) | 自分で答える |
| M 相場全体の方向 | 相場全体が上げ相場のときにだけ買う | 判定しない |
- N 新高値圏にあるか: 原書は「新高値をつけて出来高を伴って抜けたところ」を買う手法です。当ツールは日足のチャートを持たないので、いまの株価が52週高値の何%の位置にあるかだけで見ています(90%という線は当ツールが置いたものです)。
- S 需要と供給(発行済株式数): 原書は米国市場を前提にしていて、日本株に当てはめられる株数の基準を示していません。ここにこちらで「1億株未満」のような線を置けば、それは原書の条件ではなく当ツールが作った数字になります。だから判定しません。入力された発行済株式数は参考として表示します。
- L 主導株か、出遅れ株か: RSレーティング(1〜99)はIBD社が米国株について出している独自の数字で、日本株について公開されていません。似た数字を当ツールが自作すると、それはRSレーティングではない別物になります。代わりに、12か月の騰落率とTOPIXの騰落率を入力すると、その差だけを参考値として表示します(これもRSレーティングではありません)。
- M 相場全体の方向: いまが上げ相場か下げ相場かの判定は、相場予測そのものです。当ツールは相場を予測しないので、この条件は判定しません。原書がこの条件を7つの最後に置き「これが一番大事」と書いていることだけをお伝えします。
| 条件 | 基準 | 判定 |
|---|---|---|
| ① 最大の悲観の時点か | 強気相場は悲観の中で生まれる。買うのは、みんなが投げているとき。 | 自分で答える |
| ② 手を広げて比べたか | 同じ会社を買う前に、他の市場・他の国も含めて比べる。 | 自分で答える |
| ③ 買う理由が「みんなが買っているから」になっていないか | 人と同じことをして人より良い成績は出ない。 | 自分で答える |
| ④ 安さの理由は一時的か、構造的か | 安いのには理由がある。その理由が過ぎ去るものかどうかを見分ける。 | 自分で答える |
| ⑤ 数年待てるか | 悲観が晴れるまでには時間がかかる。待てる資金でだけ買う。 | 自分で答える |
| 条件 | 基準 | 判定 |
|---|---|---|
| ① 時流に乗っているか | これから世の中のお金が向かう分野かどうかを、まず見る。 | 自分で答える |
| ② 人の行く裏に道あり | みんなが盛り上がっている銘柄には、すでに値段がついている。 | 自分で答える |
| ③ 生活実感から見つけたか | 儲かっている会社は、統計より先に暮らしの中に現れる。 | 自分で答える |
| ④ 金の卵を産む鶏か | 値上がりを取るのではなく、持ち続けて増えていくものを持つ。 | 自分で答える |
| ⑤ 見込み違いのときの線を決めたか | 読みが外れることはある。外れたと分かったときに動けるようにしておく。 | 自分で答える |
手法が食い違うのはなぜか
グレアムは「安いものを買う」手法で、オニール(CAN-SLIM)は「安く見える株は買わない」と本で明言している手法です。この2つが同じ銘柄で逆の答えを出すのは、判定の誤りではなく設計どおりです。
バフェット流には割安さの条件がありません。だから「良い会社だが高い」銘柄でバフェット流が○、 グレアム流が×になるのも、矛盾ではありません。
だから、6手法すべてを満たす銘柄を探すのは筋が悪いのです。前提が正反対の条件を全部満たそうとすると、どの手法でもない何かになります。 このツールが出しているのは「何点か」ではなく「どの手法の側に立っている銘柄か」です。
共有リンクとOGP画像に載るもの
共有リンクとOGP画像が受け取るのは、数値だけです(どの手法が通ったかの組み合わせを表す0〜15の数、判定できた手法の数、4つの軸の点数)。 表示する文字はサーバー側の辞書から引き直しているので、任意の文字を画像に描き込むことは構造的にできません。
更新の仕方
判定条件は lib/methods.ts の1ファイルに まとまっています。条件を足す・直すときはそこだけを差し替え、 判定エンジンのバージョンと出典との突き合わせ日を全画面のフッターに出します。
いまのバージョン: 2026-08(突き合わせ: 2026-08-12)